SHIROBAKO 第23話

 

SHIROBAKO第23話です。

ドーナツの誓い。

 

第23話「続・ちゃぶだい返し」

お通夜状態です。

葛城さんは最悪の事態に備えて総集編も用意することを決めます。

一方、監督は声優さんや音響担当と打ち上げ中です。

目隠しです♪

こっちですよ~w

ムサニに強制送還されましたw

改めて打ち合わせをしています。

以前、最終話を進めてよいと連絡を受けていたがそれはこの編集がそう思っていただけだった。

原作者の野亀先生がそう言ったのではなかった。

野亀先生が絵コンテを見たのはつい先日らしい。この編集が仕事してなかったようですね。

原作者のいうことが絶対だと言い放ちます。

放心状態の監督。

あの渾身の絵コンテが全ボツですからね…。

あおいちゃんはスタッフに説明して回っています。

さて、最終話がどうダメなのかというと…ありあが飛ぶのがダメっぽい。

最終話が完全にひっくり返ってしまいますね。

特に監督は意気消沈しています。

とはいえ原作者の意向を無視することはできない。

ありあが飛ばない方向で脚本を書くしかない…。

こんな感じになるっぽい。

戦死したキャサリンを見たありあは出撃命令が下りてももう体が動かない。

ありあ「無理だ。わたしは飛べない」

監督にとってはこんな結末が無理ってものです。

さて、野亀先生の作品がアニメ化されるのは今回で2度目。

1度目のアニメの制作に平岡もかかわっていたそうです。

「セーラー服とF3」という作品らしいですが、その主人公が…

いきなり巨乳に変更になったり…

レース時の服装が…

水着になったり…

さらには車が飛んだらしい…。

そのおかげでアニメだけでなく原作者の野亀先生まで叩かれたそう。

翌日、舞茸さんがありあが飛ばないエンドの脚本を書いてきました。

打ち合わせは全く盛り上がりません…。

監督は社長に呼ばれました。

社長「監督ってさ、どういう仕事だと思う?」

社長「目的地に向かってみんなを導くのが監督なんだよね」

木下「自覚してます」

社長「そこにたどり着ければいい仕事をしたという高揚感と満足と誇りが手に入るはずだ。みんなそう信じて惜しみなく働いている。人生の多くの時間を作品に捧げている」

木下「…」

社長「監督が目指す場所は最後に作ってる人も見ている人も幸せになれる場所じゃないかな。ほら言ってたじゃない。ウィンウィン」

そのあとなぜか2人でテイクオフしてましたw

意外に監督の動きが速いw

本田さんが差し入れに来ました。

監督は絵コンテ作業をしているものの全く進んでいません。

本田「監督、聞きましたよ」

木下「こういうときなんて言うんだっけ? 万策…」

本田「尽きてません!」

差し入れは巨大モンブランw

一気にテンションが上がります。

甘いもので一服したあと改めて野亀先生からのメールを見ています。

よく見たらアドレス書いてあったw

変な話、あの担当編集はそのまま転送しただけっぽいね。

こうなったら仕方ない、野亀先生に直接連絡をとるほかない。

早速返信がきて会ってくれるそうです。

気合入りまくりです。

青い炎ということは完全燃焼ですかねw

野亀先生との会談の日です。

社長からプレゼントをもらいました。

どうやらこの服が社長からのプレゼントっぽいw

あおい「お気をつけて」

偽造してますw

「社員であることを証明する」と書いてあるわりに社員証じゃなくて入館証w

受付の人もあまりのずさんさに言葉を失っていますw

渡辺さんが用意したっぽいw

もうちょっとましにできたと思うけどw

担当編集が妨害してきました。…自分が仕事してないのがバレますからねw

木下「波動腹!」

エレベーターは点検中です。

葛城さんでしたw

いよいよ会談が行われる最上階にきました。

また妨害です。

ゴルフボールがヒットしたが…。

木下「昇竜腹!」

木下「竜巻旋風腹!」

なぜストリートファイターの技だったのかはわかりませんがこれで障害物は全て越えました。

?「木下誠一さんですね」

野亀「お待ちしておりました。野亀武蔵です」

運命の会談が始まります。

開口一番、野亀先生はあのラストを変えるよう要求します。

野亀「私もまだありあが立ち直るのか別の道を選ぶのか決めかねているのです」

監督が考える第三飛行少女隊とは…

木下「第三飛行少女隊のテーマは少女たちにとって飛ぶということはどういうことか、ではないでしょうか」

木下「強大な敵」

木下「圧倒的な戦力不足、迫りくる世界のタイムリミット」

木下「それでも何度でも飛び、何度でも戦う」

木下「その果てに訪れる世界に希望を持っているのです」

木下「ありあは仲間たちとともにそこにたどり着かなければならないのです」

木下「仲間がいるから戦えるんです。だから主人公には、ありあには絶対飛んでほしい。仲間を信じて。それが僕がたどり着きたい最終回なんです」

監督は5人の少女はそれぞれが別個の存在でチームの仲間だと認識していた。

しかし野亀先生は違った。5人に自分の人格を分け与えていた。つまり5人で1つの存在。

木下「野亀先生にとって三女とはチームの団結ではなく、個人的な死と再生の物語なのかもしれませんね」

野亀「ほぅ」

木下「だからありあは責任感や罪の意識では飛べない」

木下「ありあが自分自身で飛ぶ意味を見つけられないとダメなんですね」

野亀「そのとおりです」

木下「夢や希望と無縁で孤高のありあが飛ぶ意味」

野亀「その何もないところがありあのかかえる問題でもあるわけで……。あっ!」

木下「ありあに夢や希望が生まれればいいのかもしれませんね!」

野亀「もしくはそれを与えられる存在!」

光がさしてきました。

木下「ありあがキャサリンとの約束を果たすというのは? 生まれたての子牛を見ようという」

野亀「子牛だけでは弱いです。木下監督。もっと何か、誰か…」

木下「キャサリンの両親!」

野亀「いや、もっと希望の光になるような…妹とか!」

木下「キャサリンの妹!いいですね!」

野亀「仲間の死を経て出会った新しい命。純粋な少女。少女が住む美しい故郷」

木下「そのすべてがありあにとって守りたい存在となる」

決まりました。

野亀「私は今、初めて自分の作品が他者によって作られることに希望と面白さを感じました」

…1作品目のアニメは散々でしたからね…w

がっちり握手。

野亀「もっと早くにお目にかかりたかったです」

木下「私もです。ぜひ野亀さんにお会いしたいと編集部にお願いしていたのですが」

担当編集のずさんな仕事がバレた瞬間でしたw

野亀「私はそうは聞いておりません」

木下「え?」

編集「出てけ!変な話…」

野亀「変な話ではなぁぁぁい!」

野亀「あなたがいろいろと止めていたようですね」

面倒ってなんだよ…w

編集「いちいち面倒っていうか先生のご負担を少しでも減らそうと私が盾になって先生をお守りしようと変な話」

野亀「変な話ではなぁぁぁい!」

そわそわしていた3人のもとへ朗報が♪

木下「ありあは、飛ぶ!」

ということで「ありあが飛ぶ」という結末は変わらないことになりました。

ありあが再び飛ぶことを決めるシーンが追加になります。変更量はかなり少なくできそうですね。全ボツよりはるかにましだなw

野亀先生からはキャサリンの妹のルーシーのデザインが送られてきています。

とはいえ時間がないことは変わりない。

追加の脚本は明日までに仕上げないと。

ということで、今から舞茸さんとりーちゃんで脚本を書きます!

りーちゃん達はファミレスへ行きました。

あおいちゃんはルーシーのキャラデザインを祐未ちゃんにお願いに行きます。

残された3人で絵コンテ、編集、アフレコの日程を決めています。

だからあおいちゃんはルーシーの配役を知らなかったのですね。

アフレコといえばキャサリンの妹のルーシーの声だが…

監督には心当たりがあるそうですよ♪

木下「オーディションの音源、残ってる?」

脚本ができたっぽい。

小さな一歩だけど脚本家デビューですかね。

みどり「セリフ、一行だけ使ってもらえました♪」

あおい「よかったじゃん♪」

追加の絵コンテは野亀先生からOKが出ました!

追加になる絵コンテは100カットあります。削除する絵コンテが50カット。

50カット分増えるので今確保している原画担当では足りない。今から追加の発注先を探します。

そして電話が鳴っているのは…

しずか「はい」

シーンを追加するということは他のシーンを削るということです。

その編集作業をやっています。

追加アフレコです。

追加シーンはありあとルーシーが出てきます。

まずスタジオに入ってきたのはありあ役の鈴木さん。

そのすぐ後に入ってきたのは…

?「失礼します」

あおい「(…あれ? この声は…え?)」

しずか「ルーシー役で参加させていただきます赤鬼プロダクションの坂木しずかと申します。よろしくお願いします」

あおい「………」

監督と声の感じを打ち合わせたあと…

監督「自信持ってやってください!」

しずか「わかりました。よろしくおねがいします」

ずかちゃんがドアを閉めるときにあおいちゃんとアイコンタクトするのがいいですね♪ あおいちゃんはまだぽかーんとしてますw

そしてアフレコが始まります。あおいちゃんはまだ事態を把握できていない感じ?

音響監督「じゃあ牧場のシーン、本番いきます」

ルーシー「はぁ…はぁ…」

ありあ「?」

ルーシー「あの!もしかしてやっぱりありあさん?」

ルーシー「おねえちゃんから時々聞いてたとおり。あ、私キャサリンの妹です。ルーシーです」

ルーシー「どうしてここへ?」

ありあ「子牛を見に来た」

ルーシー「子牛」

ありあ「キャサリンと約束したから」

ルーシー「じゃあこっちです!」

ルーシー「おねえちゃんは遠いところへいってしまったけど私はずっとここにいようかな」

ありあ「なぜ」

ルーシー「ありあさんたちが戦って守る世界で私はたくさんの子牛を育てるの!」

ありあ「私たちが戦って守る世界…」

ルーシー「それが私にできること。それが私の夢だから」

ルーシー「ありあさん?」

ありあ「戻る。このすべてを守るために」

ルーシー「ありがとうありあさん。今、私…

ルーシー「少しだけ

ルーシー「夢に近づきました!

ずかちゃんの言ったこのセリフ、あおいちゃんにストレートに刺さりました。

音響監督「はい。ルーシーのシーン、OKです」

しずか「ありがとうございました!」

涙を見せたくなくて思わず隠れてしまうあおいちゃんと優しく見つめるずかちゃん。

涙が止まりません。

そんな第23話でした。

 

りーちゃんが一行だけ使ってもらえたセリフって「今、私…少しだけ夢に近づきました!」ですよね。

元々は脚本にかかわることができて夢への一歩を踏み出したりーちゃんの思いが入ったセリフ、もしかしたらあおいちゃんや絵麻ちゃん、みーちゃんのことも考えて入れたセリフだったのだろうけど、それをずかちゃんが言うことでようやくこのセリフが完成した気がします。

あおいちゃんが泣いちゃうのも分かります。ずかちゃんが苦労していたのを知ってるしね。

 

それにこのドーナツの誓いが叶った瞬間でしたし。4年越しかな?

あおい「いつか!必ず!絶対!なんとしてでも!」

絵麻「この5人で」

しずか「アニメーション作品を」

美沙「作りま」

みどり「す!」

「「「「「どんどんドーナツ、どーんといこう!」」」」」

EDはミムジーとロロでした。

いよいよ最終回、「遠すぎた納品」

ここまできて納品されたのは総集編でしたとかやめてねw

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